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person holding black and red round metal

刀の切っ先研ぎの練習用として平鋼6×38をご利用頂きました。練習と思って侮っていたら仕上がりのクオリティが高すぎて驚愕。

成形にホームセンターにある鑢で削れると思っていますが、推奨の鑢があればご教授ください。

兵庫県 H様

という質問をご注文時にいただき、SS400(軟鋼)なので鉄工用のヤスリなら問題ない、と回答させて頂きました。その時にはどのような用途か分かりませんでしたので簡単な回答しか出来ませんでした。
その後の返信で、

軟鋼が希望でしたので助かります。あまり硬いと砥石ばかりすり減らしてしまいます。今、現代刀の峰の形を整形していますが、荒砥がかなり減って閉口しています。師匠から大きく修正する場合はダイアモンド砥石であらかた形を整えてから荒砥にあてたほうが良いとアドバイスをもらったところです。
商品を頂いたら鑢で切っ先の形にして小鎬を崩さずに形よく研ぐ練習をさせていただきます。これまで平造りの短刀ばかり研ぎコンクールに出品しております。
練習のあかつきには鎬造り部門に出品出来るようがんばります。

小鎬?平造り?鎬造り?初めて聞く言葉のオンパレードです。確かにある程度の形にするには荒い目のもので削るほうが良いと思います。鉄工関係ですとディスクグラインダーのようなものでガンガン削るのですが、刀のようなものを作る工程はまったく想像できません。

「平造り」や「鎬造り」というのもどのようなものか全く分かりません。ですので、「よろしかったら仕上がりの写真を頂けたら嬉しい、素晴らしい作品が出来ますよう陰ながら応援させて頂きます」とメッセージさせて頂きました。その後、写真とともにメッセージを頂きましたのでご紹介します。

研磨の部・平造りの部

添付の下2本が平造りです。
上3本と違って鎬部分(平らな部分)ありません。両者の先端(切っ先)の形状の違いがお分かり頂けるかと思います。
この箇所を欠点なくハマグリ刃の状態を保ち稜線を崩さず研ぎ上げるのがまだ思うように出来ません。写真の刀は研ぎを完成させたものですが、上3本は師匠に手直ししてもらっています。

入選おめでとうございます!
日本美術刀剣保存協会主催の現代刀職展というコンクール、このような世界があることを初めて知りました。たしかに写真で見ると違いが一目瞭然。なんの変哲もない鉄の塊を研磨していく、おそらく相当の時間がかかるものと思いますが、姿かたちを変え、伝統の形に仕上げていく。世界でも日本刀は芸術品として人気があると聞きます。独特な形状や艶っぽい仕上がりは芸術品としても高い価値があるのは納得するところです。これからも伝統や文化を受け継ぎ続けて後世に残していって欲しいですね。

H様、ご報告ありがとうございました!

参考商品

平鋼 6×38

注意事項

SS400の鋼材は軟鋼のため、焼入れが出来ません。刃物としてはご利用いただけませんのでご注意下さい。

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